焼き餃子のぶろぐ

人生変えられたド新規スト担が、主にSixTONESについて気ままに語るブログです。HiHi Jetsについても語ることもあります。

【SixTONES】美の暴力、NAVIGATOR

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今回のブログはついに公開されたSixTONESの2ndシングル、NAVIGATOR」のMVについて書く。

 

歌詞考察やMV考察もやりたいな〜と思っているが、それは発売日を待ってじっくり咀嚼してからにしようと思う。

 

というわけで、今回はNAVIGATORのMVを視聴して感じたことを順を追って書いていく。平たく言えば「ただの感想」だ。

 

それでは、Let's go!!!!!!

 

 

 

 

 

 

プレミア公開が始まる前から衝撃は始まっていたのかもしれない。

何気なく見た概要欄、こいつが既に強かった。

 

照明だけで作られた無の空間

CGで作られた空想の街

クールで無機質な世界に熱と命を吹き込む6人

 

…かっけぇ。

 

熱と命を吹き込む6人。命を吹き込む。命を吹き込む?命を吹き込む…

 

などと考えながら21時を待った。

 

 

20時50分、YouTubeにスタンバイ。

チャットは物凄い速度で流れていた。正直見れたもんじゃない。普通に酔った。

この時既にSixTONESコールは始まっていた。

私も一度だけ「SixTONES💎」と送信してみたが、あっという間にSixTONESの波に飲み込まれて消えた。

 

 

20時55分、手が震え出す。

緊張と興奮の狭間で感情を見失う。

ライブ前かと思うほどの胸の高鳴りを感じ、公開前に死ぬんじゃないだろうかと真剣に疑った。

 

 

21時を告げる音楽が部屋に流れた。

地味に始まらない。

少し経ってから始まった。

 

 

 

 

1カット目から既に「美」だった。

 

 

 

各メンバーの横顔が映し出されていく。

 

(…髙地さん、横顔めっっっっっちゃ綺麗じゃね???)

 

あまりの美しさに呼吸を忘れた冒頭10秒。

樹さんが出る前に再びのジェシーさん(前向き)からの樹さん(後ろ向き)。意味ありげ。

 

そしてビルの上に佇む6人…

ここまでで20秒弱。既に胸がいっぱいである。

 

 

続いて舞台は屋内、ライトが作る現実の世界。

青と黒のみで構成された映像。

アイドルのMVなのに本人の顔があまり見えない。そこに芸術を感じてゾクゾクする。

 

無駄なものが一切ない、無機質な空間。

直線という規則的なものが、不規則に揺れ交わり動き回る空間。

規則と不規則の狭間で生きる6人の姿。

痺れるほどかっこよくて、影を纏った横顔が言葉を奪い取ってゆくほど美しい。

 

 

青と黒の世界に白と黒の世界が差し込まれる。

道のような、行き止まりのような。

なんとも言えない白と黒の世界。

 

 

そしてサビ。

光線はここまでやれるのか。衝撃。

青い光線と、6人の人間。

たったそれだけ。

たったそれだけなのに、どうしてこんなにも熱く力強く美しいのか。

 

そもそも熱いと言えば赤だろう。

青、なのに。

いや、もしかすると、青、だから?

炎は赤より青の方が温度が高いしな。うん。

 

この時の光線が、規則的なようで微妙に左右非対称だったり、まるで光線そのものが意志を持っているかのように好き勝手動いていたり、かと思えば規則的に並んでいたりととにかく面白い。規則と不規則の殴り合いだ。

面白くて、美しい。

 

規則的なだけでは、きっとここまで美しいとは思えない。

規則の中にある不規則に、不安を覚え興味を抱く。

揺れ動く光線の、なんと周到なことか。

もう鳥肌はずっとスタンディングオベーション

 

 

 

そして始まる、田中樹無双タイム。

 

「No hope!」で青からピンクに。(天才か?)

散々青と黒の世界の印象を植え付けてから、嘲笑うようにかますピンク。

もう鳥肌がスタンディングオベーション超えて宙に浮き出すレベル。

 

黒とピンクと少しの青と、絶妙なバランスで成り立つ世界観。

そして個人的松村北斗無双タイムの訪れ。

目と耳と心が忙しい。

 

 

田中樹、突然外へ。

風に吹かれる様も美しい完全なる田中タイム。

かと思えば屋内の京本松村ペアにも風が吹く。

 

この辺りで現実と非現実が混ざり始める。

自分が見ているものが事実か虚構かの境目が見えなくなる。

もしかすると、事実と思っていたものが虚構で、虚構と思っていたものが事実なのではないか。

そんな風にも思えてくる。

 

 

胡座かいて風に吹かれる松村北斗がそのままアートに見えてしまって妙な唸り声が出たところで、この美はまだまだ止まらない。むしろ加速してくる。

 

闇夜を背負って立つ田中樹の、強さと儚さが共存した姿に陶酔したところでとんでもない衝撃に頭をぶん殴られる。

 

 

シルエット。

完全なる白黒の世界。それもほんの一瞬。

見間違いか?と思うほどの刹那的美。

脳内大混乱。

 

しかしそれでも止まらない。

もうここからはひたすら美に殴られ続けるような感覚。

オタクに成す術なし。

 

 

光線が魅せる規則的不規則の青と黒の世界。

現実と思われている世界で走り出す森本、松村、髙地と訳知り顔のジェシー、虚構と思われている世界で走り出す田中。

ぶち込まれるシルエットによる刹那的美。

 

 

そして、夜の街を背に身を投げるジェシーと、夜の街に飛び込む田中。

ここはもうCGの技術が凄まじい。

やっぱり虚構だったのか、そりゃそうだ。うんうん。

 

ここでくる、見逃してはならないスーパーきょもタイム。しっかり見届ける。

 

 

 

次の瞬間、目を疑った。

虚構だと思っていた。ずっと。

でも、その空間に、彼らはいた。

夜の街を虚構だと信じて疑わなかった私を嘲笑うかのように、ビルの壁に立っているのである。

 

ここまできて感情を遥か後方に置き忘れてきていたことに気づく。

 

現実と非現実のせめぎ合い。

存在しないはずの街と、存在するはずの6人。

最早それすら疑い始めるほどの美しさ。

 

 

そしてここで、「#高所恐怖症視聴注意」の意味を知る。私は高所恐怖症である。なるほど確かに、普通に怖い。近くにいたぬいぐるみを掴むなどして乗り切る。

 

 

有り得ない光景と有り得ないからこそ描ける美しさに完全に心奪われていると、忘れていないだろうなと言わんばかりの存在感で青と黒の世界がやってくる。

今まで控えめだった後方からの光線が、ここで一番強くなる。

6人の姿をはっきりと、くっきりと映し出す。

 

 

またシルエット。もうやめてくれ。

個人的にはこのシルエットのシーンがとても好きだ。無駄が何もない、究極の美だと感じる。

 

 

CGの街と、現実の光線と、シルエット。

こいつらが入り乱れ、私の心を掻き乱し、もう訳が分からない。

 

何が現実で、何が非現実なのか。

非現実だと思っていたものが現実であるかのような表情で佇んでいる。

私が信じていた現実とは一体何だったのか。

全て現実なのか、はたまた全て非現実なのか。

 

重力という概念を無視してビルの壁で踊る6人、アクロバットまで決めてしまう森本慎太郎。それが当たり前であるかのように。

 

あぁこれが現実だったのか。

…と思った瞬間ぶっ壊れる街。

あれ、結局どっちなの?

現実だと思い込んだ矢先にぶっ壊される。もうわけがわからない。

 

 

 

 

 

MVを見終わった私は何故か汗をかいていた。

部屋のクーラーは効いているはずだ。

それでも汗をかいてしまうほどの緊張感と興奮が3分7秒に詰まっていた。

 

 

1度目の視聴後、ある方程式が出来た。

 

「フル+ソロアングル=死」

 

7月22日までに、葬儀屋のホームページをチェックしておく必要がありそうだ。

 

 

 

 

 

最後の最後まで各世界に絶え間なく殴られ続けるような感覚。

ジャンルの違う「美」が一塊になって、これでもかとその美しさを見せつけてくる。

これを美の暴力と呼ばずして何と呼べばよいのか。

 

NAVIGATOR、2ndシングルにしてとてつもない怪物である。

こいつを飼い慣らすSixTONESもまた、とんでもない奴らであることは間違いないだろう。

 

 

あな恐ろしや、SixTONES