焼き餃子のぶろぐ

人生変えられたド新規スト担が、主にSixTONESについて気ままに語るブログです。HiHi Jetsについても語ることもあります。

大泉洋という人は一体なんなんだ

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題の通りである。

大泉洋という人は一体なんなんだ、ということを、先日の大泉洋リサイタルからずっと考えているのである。

 

大阪公演と、武道館公演と、ディレイビューイング。

どれも楽しくて幸せで思い返すと泣けてくる。

これほどまでの幸福を与えてくれた大泉洋とは、一体何者なんだ。

 

(以下、リサイタルのネタバレを含みつつ、テンション高めに感想を綴る)

 

 

 

そもそも大泉洋という人に出会ったのがいつだったのか、正直なところ覚えていない。

気づいたときには好きな役者さんで、作品はぼちぼち観る、みたいな感じだった。

高校生くらいまでは、歌ってることとか水曜どうでしょうの存在とかは知らなかった。

道民じゃないのでローカル番組の存在も知らなかった。

これはすごいなと衝撃を受けたのは「こんな夜更けにバナナかよ」で、それ以降映画とドラマはできる限りチェックするようになった。

 

多方面に活躍されていることを知ったきっかけは、北斗くん。

北斗くんに出会って、北斗くんが大泉さんのいろいろを教えてくれて、そこから少しずつ映画とドラマ以外の大泉さんのことを知っていった感じだった。

だから北斗くんには本当に感謝している。

 

 

ゆるりとお茶の間ファンをしていた私がしっかりと大泉洋の沼にハマったきっかけは、水曜どうでしょうだった。

 

コロナ初年度と言われた2020年、私は大学1回生だった。

入学式はなく、ガイダンスすらろくになかったため、同級生と言葉を交わす機会もなく始まった大学生活。

どこにも行けない、誰にも会えない、ただ孤独と闘いながら課題に向き合い続けるだけの日々。

辛くて苦しくて、でもみんな同じだから、辛いとか苦しいとか言うことも憚られて。

そうしているうちに、笑うことができなくなってしまった。

 

そんなある日、ふと思い立って水曜どうでしょうを見て、本当に久しぶりに声を出して笑えて。

笑えたことに、少し泣いて。

自力ではもうどうしようもないほど沈み切っていた私を引っ張り上げてくれたひとつが水曜どうでしょうで、大泉洋さんだった。

大袈裟でなく、人生を救ってもらった。

 

今となっては家族もみんな藩士となり、ほぼ毎日就寝前にどうでしょうを見ている。

対決列島なんかは見すぎて暗唱できるようになった。

 

どうでしょうでの大泉さんを見るうちに、こんな大人になりたいと憧れるようになった。

奔放なようでいて、周囲の人を大切に愛している。その結果、周囲の人に愛されている。

楽しげで、逞しくて、まわりが笑顔で満ちていく。

この人のような大人になりたいと思った。

今思えば、その頃にはもうすっかり大泉洋の沼の中にいたわけである。

 

 

ほぼ同時期にCDを買い集め、歌も聴いてみた。
ふざけた曲にどうでしょう的な大泉洋らしさを感じて安心したかと思えば、普通に感動する曲もあって混乱した。
何より、歌が上手かった。
ちょっとまずいくらい好きな感じだった。

というか、多分もう好きだった。

 

しかし、30ほども年上の方である。

それに私はアイドルのオタクである。
私には、大泉洋という人の推し方が、よくわからなかったのだ。

好きではあるけれど、多くの昔からのファンの方の「好き」とは違うような気がする。というか、簡単にそんな風に言ってはいけない気がする。
そんな感じで、キャーキャー言っていいものなのか、かっこいいとかかわいいとか思っていいものなのか、よくわからないまま時が経った。

 

 

私より先に大泉洋の沼にハマりFC会員となっていた母が、大泉洋リサイタルの武道館公演を掴み取り、一般戦争にて大阪公演も掴み取り。

私の「大泉洋に対する気持ち」に白黒つけるチャンスが到来したのである。

 

お芝居も、歌も、お人柄も大好きだけれど、ファンと名乗るのは烏滸がましいかなと思いながら足を運んだ大阪公演。

初めてこの目で見た大泉洋の輝きに、私は完全にやられてしまった。完敗だった。

もうどう思われてもいいや、と思えてしまうほど、生大泉洋の破壊力は凄まじかったのだ。

 

大阪公演は最後列での参戦となったが、上の上の方まで余裕で届くまあ〜〜〜〜恐ろしいほどの輝き。
一曲目の本日のスープで普通に号泣し、首から下げていたタオルがびしゃびしゃになった。大ファンの様相である。
いやでもね、凄かったんだよね。
歌良し、スタイル良し、顔良し、声良し、トーク良し。
最高という一言に尽きる。

爆笑あり号泣ありの大阪公演は、生きていて良かったと思わせてくれるものだった。

そんな大阪公演を経て、もはや遠慮もクソもなく自慢のデカボイスで「愛してるよー!!!!!」と叫ぶ人間に進化した。

 

 

そして迎えた、武道館。

母と、どうでしょう藩士の兄(それ以外の大泉さんのことはほぼ知らない)とともに参戦。

普段は全く違う界隈のオタクの兄と同じライブに行くなんて、想像もしなかったことで。

大泉さんのライブだったから実現した、この先二度とないかもしれないかなりの奇跡だった。

 

武道館の真ん中に現れた大泉さんは、少しの緊張を浮かべながらも本当に良い顔で歌っていて、このお顔を見られただけでここに来た価値があると思った。

くるくる回りながら、会場のみんなに届けようと歌う姿にお人柄が表れていて、本当に素敵な方だなと感じた。

 

ホール公演の本日のスープから始まる構成、個人的にかなり好きだったけど、武道館には合わないかもな〜と思っていて。

何か爆発力のある曲から始まるイメージが強く、何を最初に持ってくるんだろうと楽しみにしていたらまさかのTOKIOで驚いた。

隣の兄は既に拍手喝采である。わかる。

 

本日のスープではやはり号泣し、またもタオルをびしゃびしゃにした。

でもまあ、ライブでは大体登場と同時に号泣する私からすれば、二曲目まで耐えていたのは快挙と言っても過言ではない。

 

星空のコマンタレブーはかなり好きな曲。

何も知らない友達の前で歌って混乱させたことがある。

メロディは明らかに感動的な曲なのに、歌詞を辿るとどんどん雲行きが怪しくなっていくのが最高に好き。

武道館でも聴けて嬉しかった。

 

そして個人的絶対泣いてまうソングである、君には。

泣いたよね。当たり前だよね。

お願いだからそんな優しい顔して歌わないでくれ、と思いながらもはや涙垂れ流し状態。

でっけぇタオルがあって良かった。助かった。

隣の兄はそんな妹の様子を見てやや引き気味であった。すまん。

 

スマッシュヒットLOVEバシーン!では声を出して大盛り上がりし、疾れ!ではお隣の方にぶつけないように気をつけつつ短く持ったタオルをぶん回し。

いや〜あったまってきましたね〜〜って頃にどうでしょうV。

連れて来られた兄(といっても、事前にCDを貸して予習はしてもらった)は既に大爆笑。

昭和歌謡コーナー明け、ほんまに失禁するほど笑うんやなかろうかと心配になるほどウケてた。

 

昭和歌謡コーナーも楽しかった。

長い夜、徐にネクタイを外すめちゃ色気ある大泉さんがいらっしゃいましたよね…?

歌真似うまいなと思って感心しちゃった記憶しか残ってなかったけど大阪でもあったんか…?

わからないけど、曲中の手振りなんかも含めて全体的にヤバい曲だった。こりゃみなさん撃ち抜かれまっせと。まんまと撃ち抜かれましたよっと。

 

そして待望のどうでしょうV。

一回見てるのにやっぱりゲラゲラ笑った。幸せすぎる。

隣の兄は失禁は免れたものの涙流して笑ってた。良かったね。

 

で、これだけ笑った後の手漕ぎボートは海をこえて。

札幌で歌ったって知って、聴きたいなぁと思っていたからほんっっっとうに嬉しかった。

さっきまでゲラゲラ笑ってたのに泣いちゃうじゃんこれは。

泣きながらも歌詞にある全シーン鮮明に頭に浮かぶ状況は結構シュールだったけれど、そんな時代を経ての今なんだなと思うと全ての歩みに感謝の思いしか湧いてこなかった。

 

コラーゲン。はなんというか、かわいかった。

かったごっしにほっほぉ〜🎶のところの振り付けがかわいすぎて、1回目びっくりしてそこそこのボリュームで「えっかわい」と言ってしまった。

ハッピーな曲、大好き。

 

Top Of The Worldはなんていうか、泣くしかなくない???って気持ちだった。ずっと泣いてんなコイツ。

「この最高の世界 だってほら夜明けまでは感じてたいじゃない」って。

ドンピシャな歌詞すぎません??

吹き替え版のサントラ出してくれ、まじで。

この曲で救われる命があります。本気だよ。

 

ふわりはやっぱり良かった。

じんわり心があったかくなる感じ。

優しい曲、優しい歌声がとにかく沁みる。

 

 

で。

ここだよ。ね。

 

私の座席がスタンドの上の方だったから、ふわりの途中からセンステに見えてたんだよ黒いアイツが。

まっさかぁ〜〜と思ってたんだよ途中まで。

そんな贅沢、許されるわけないじゃんと思ってたのに。

 

座っちゃうんだもんなぁ〜〜〜〜!!!!!ピアノの前に!!!!!

 

会場中に響く驚嘆の声。

こんなポッと出のぺーぺーですら嬉しいのだから、長年の子猫ちゃんの皆様の喜びや驚きは想像に難くない。

そんな空気の中で始まったあの時間は、きっと生涯忘れられないと思う。

成功とか、失敗とか、そんな次元の話ではなくて。

そういう、ありとあらゆる窮屈なモノサシで測ることのできない、特別な時間だった。

 

広い武道館の、ど真ん中。

逃げ場がないあの場所で、たった1人で全てを背負い、何度も紡ぎ直されるメロディ。

祈るような想いで見つめていた。

あちこちから「頑張れ」「落ち着いて」「大丈夫だよ」と聞こえてきた。

私の後ろの席にいた小学生くらいの男の子も、大きな大きな声で「洋ちゃん頑張れー!!」と叫んでいた。

私も「頑張れー!!!」と叫んだ。

会場がひとつになる、ってああいうことを言うんだと思う。

みんなの想いはひとつだった。

そして大泉洋という人は、そんな想いに応えてくれる人であった。

 

一音一音、踏みしめるように紡がれるメロディ。

それに対して、その一音一音を抱きしめるような手拍子。

音楽とは、ライブとは、生の醍醐味とは

その答えはこういうところに、あると思った。

届けてくれる人がいて、受け取る人がいて。

想いがしっかりと届いたこと。

それが、全てではないかと思う。

 

ディレイで見た感じでは、大泉さんは大変な落ち込みようであったけれど、私はあの時間が失敗だったなんて一欠片も思わない。

大泉さんは、弾き切ったあと、どこか切なげな色を浮かべつつ「ま、俺らしいよねー!!」と笑っていた。

あれは一発で決められなかったことに対しての発言だと思うけど、「らしさ」はそれじゃない。

それは、私みたいな新参者にもわかった。

あのピアノで見えた「らしさ」は、大泉さんの愛情深さだと思う。

 

ファンに喜んでほしいから、忙しい中でも新しいことに挑戦する。

練習に練習を重ねて、しっかり形にする。

リハも本当に完璧だったんだろうな、っていうのは最後まで助け舟が出なかったことから伝わってきた。

それでも魔物は現れる。

そんなときに、決して逃げ出さない人なのだとわかった。

 

何が起きても最後までやり遂げる、ということは簡単なことではない。

でも、武道館でピアノを弾こう、ハナの弾き語りをしようと決意することも、あの状況で誰の手も借りずやり遂げる強さも、温かいファンの方々の拍手も。

全て、大泉さんの愛の賜物ではないか。

そういう、愛に溢れた空間の真ん中にいるということが「大泉洋らしさ」なのではないかと、思うわけです。

 

良い時間だった。

本当に。

 

 

あの空に立つ塔のように、も名曲だ。

こちらの涙腺はもうずっとぶっ壊れており、もはや蛇口の如く涙が流れていた。

終わってしまう、という寂しさも感じていた。

 

そんな中で。

アンコールに応えて出てきた白いふわふわを纏いし大泉洋という人は、どこまでも期待を裏切らない…というか、想像を軽々と超えてくる。

「武道館だけの」「特別な」なんて甘い言葉に惑わされた私が馬鹿だった。

 

武道館に響き渡る、まさかまさかの、Man in the Mirror。

これは反則じゃん?

さっきまで結構しんみりしてたよ?

なんならだいぶ泣いてたよ??

 

と、大混乱しつつ、最後までたっぷり楽しませてくれるエンターテイナーな大泉洋という人にまた一段深く落ちたというお話。

 

ラスト2曲は思いっきり愛を叫んで、俺も愛してるよをいただいて。

嬉しいやら寂しいやらでめちゃくちゃな情緒の中、生声のありがとうに泣き、ニコニコ笑顔でのエアハグに泣き(あのときのお顔ほんまに良すぎませんでした?)。

笑って泣いて、大満足の大泉洋リサイタルが終了しました。

 

 

特大の愛を浴びて、ほかほかの気持ちの帰り道。

刺すような東京の寒さも抱き締めてやりたいくらい、幸せだった。

まだまだ、というかこれからも多分永遠に新参者ではあるけれど、大泉洋という人に出会えて私は本当に幸せだと思う。その気持ちは、誰にも奪えないよね。

 

お芝居が好きで、新しい作品はいつもワクワクして観ていた。

水曜どうでしょうで、人生を救ってもらった。

そしてリサイタルで、エンターテイナーとしての輝きに魅せられた。

 

大泉洋という人のこれまでの歩みに、私は救われて。

今や生きていくのに欠かせない存在となった。

不思議なものである。

人生の時々で自分が直面する課題や苦難に、大泉洋という人はその多面性を存分に活かして寄り添ってくれる。

何者なのか一言では言い表せないが、とにかくありがたい。本当にありがたい。

 

 

私はやはり、大泉洋のような人間になりたいと思う。

これは私の中の最上級の憧れであり、愛である。

 

大泉さんより先には死なない。

確約はできずともそう思える、これもまた特大の、愛である。

 

そして、新参者でありながらそんな愛をもった人ばかりの空間にいられたという事実を、私はずっと大切にしていたいと思う。

 

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