唐突ですが、今日は「ドーンパープル」について書きたいなと思います。SixTONESもアイドルも特に関係しているわけではありませんが、母から聞いて知った話を共有したいと思った次第です。
きっかけ
SixTONESは関係ないと言いましたが、なぜ夜明けの色について書こうと思ったか、そのきっかけとなったのはSixTONESです。(関係あるじゃねぇか)(申し訳ございません)
Beautiful Lifeの歌詞。
「ほら、夜が明けてきた」
これです。
この詞が無性に好きで、この詞を聴く度に思い出す話があるので、いつか書きたいなと思っていました。
昨日、録画した少クラを見ていたらBeautiful Lifeをやっていたので、実行に移そうと思いこのブログを書いています。
夜明けの色を見た日の話
夜明けの瞬間の空の色を見たことがありますか?
日が昇る前。日が昇る直前。
夜寝て朝起きる生活を送っていると、なかなかじっくり夜明け前の空を眺める機会ってないですよね。
私もありませんでした。
そんな私が夜明けの色を見た日の話を少しだけさせてください。
センター試験2日目が終わり、帰宅後、食事をとり入浴を済ませ、日付が変わる頃自己採点を始めました。
次々と絶望的な点数が判明していき、涙を止めることも出来ず、採点が終わってからずっと放心状態でした。
所謂「眠れない夜」が訪れたのです。
その日は学校で報告作業をしなければならなかったので、もう諦めて起きておこうと思ったはいいものの、何をする気もおきず、部屋の窓からただぼーっと、真っ暗な空を眺めていました。何時間も。(ちょっとやばい奴みたいですが)
しばらくして、夜明けが近づいてきました。
感じる、新しい1日の気配。
そんな時、長い夜と比べるとほんの一瞬。
空が紫に染まりました。
なぜだかわからないけど涙が止まらなくて、紫の空を眺めてひたすら泣きました。
これが、初めて夜明けの色を見た日。
ドーンパープルとは?
直訳すると、「夜明けの紫」です。
私が見た夜明けの色がまさにこれでした。
このドーンパープルという色は、単に「夜明けに一瞬だけ見られる紫色」というわけではありません。
ドーンパープルは「希望の色」という意味を持っています。
私も母に教えてもらうまで知りませんでした。
がん患者は朝がくるのが不安で眠れない夜を過ごしています。夜が怖く明日がやってくるのか不安で仕方ありません。そんな時に見える、夜が明けた時の空の色が希望の色なのです。
始発電車で出かける予定があった日に、誰もいないホームで電車を待っていた時、母から「夜が明けるよ」と連絡が来ました。
その時に、母が教えてくれた話です。
夜明けの紫。
希望の色。
どんなに長い夜も、必ず明けるという希望。
夜明けの色には、そんな意味がありました。
最後に
この話を聞いてから、Beautiful Lifeの「ほら、夜が明けてきた」という詞を聴くたびに、ドーンパープルの空が頭の中に描き出されるようになりました。
希望の色。
不安しかない、孤独な夜の終わりを告げる色。
「ほら、夜が明けてきた」
この詞が描いているのは太陽の姿ではなく、紫に染まった空なんじゃないかなぁなんて思っています。
では、今回はこの辺で。
お付き合い頂きありがとうございました。
追記
母がこの話を知ったきっかけ、リレー・フォー・ライフのホームページのリンクです。興味のある方は覗いてみてください。