今日、自担が日本アカデミー賞の舞台に立った。
二度壇上に上がり、二度スピーチをした彼は、終始謙虚で緊張しているようだった。
日本アカデミー賞新人俳優賞と、話題賞のW受賞。
誰にでも出来ることではない。
作品との巡り合わせ、タイミング、その他いろいろな運の要素も大きいかもしれない。
でも、私はそれ以上に、努力の要素が大きいと思っている。
「僕なんか」「こんな僕を」「すみません」、とあなたは言った。
あなたらしいと思った。
どこまでも謙虚で、というか、最早ちょっとネガティブで。
掴んだ賞への想いよりも、周囲への感謝が前に出てくる人。
お芝居にどこまでも謙虚に、誠実に向き合う人。
お芝居がやりたいって自分で口にするようになってから、さまざまな作品で揉まれて、学んできたんだよね。
少しずつレベルアップしているのは、いつも見ているファンが多分一番よくわかってる。
あなたが今日手にした2枚の賞状は、あなたの手に渡るに相応しいものなんだよ、きっと。
それだけの努力を、あなたは重ねてきたんだよ。
謙虚さの中に、自信を忍ばせて良いんだよ。
あなたが見せてくれた、出会わせてくれた世界は、どれも本当に素晴らしかった。
その世界は今も私の中に、確かに、鮮やかにある。
テレビの前で、名だたる俳優陣の中にひっそりと佇むあなたを見て、賞状を抱えながら話すあなたを見て、泣いている人が多分私以外にもいたよ。
嬉しくて、誇らしくて、ありがとうって思いながら気づいたら泣いてた。
本当に、すごい人を好きになりました。
あなたはきっと、まだまだ進んでいける人。
いつかトロフィーを手にできる人。
私はそう信じています。
だからどうか、その手に少しだけ、自信を持っていてください。
あなたが魂を込めて向き合った作品は、ちゃんと届いています。
これからも、それはきっと変わらない。
北斗くん。
改めて、日本アカデミー賞新人俳優賞と話題賞の受賞、おめでとうございます。
これからも素敵な作品と出会えますように。
ちゃんと受け取る準備をして、待っていますね。